去勢・避妊手術の重要性

将来、赤ちゃんを望まないワンちゃん、ネコちゃんに対しては、「不妊手術(去勢・避妊手術)」をおすすめしています。
望まない妊娠を防ぐだけでなく、異常行動を抑制したり、病気の予防にも効果があります。
去勢・避妊手術のメリットとデメリット
メリット

- 望まない妊娠を防ぐ
- 病気の予防になる
○ワンちゃんの場合……前立腺肥大/会陰ヘルニア/子宮蓄膿症/乳腺腫瘍/卵巣腫瘍など
○ネコちゃんの場合……ケンカなどが原因で感染する猫白血病/猫エイズなど - ほかのペットとのトラブル防止になる
攻撃性が抑えられるので、ほかのペットとのケンカが少なくなります。 - ムダ吠え、ムダ鳴きが減る
- マーキングがなくなる
デメリット
去勢・避妊手術は、全身麻酔を使用します。全身麻酔を行う際は細心の注意を払っておりますが、稀に特異体質なことが原因で心肺停止に陥ることがあるため、事前の検査や副作用に備えた準備を丁寧に行います。
また、去勢や避妊手術は性ホルモンを減少させるため、体重維持に必要なカロリーの量が減ったり、食欲が増えたりして、太りやすくなります。ただし、飼い主様が食事量をコントロールすれば特に大きな問題にはなりません。
そのほか、女の子のワンちゃんは年齢を重ねることで失禁しやすくなる可能性があります。
手術の適正時期
オスの場合
生後6~10カ月くらいがおすすめです。
生後8カ月ごろからマーキングなどの問題行動が増えてくるので、その頃に去勢手術を受けると効果的です。
メスの場合
生後6~8カ月くらいがおすすめです。
初めの発情前の時期に手術を行うと、乳腺腫瘍の発症予防に大きな効果が期待できます。
ダウンタイム
去勢や避妊の手術の後は、10日ほど安静にしていただく必要があります。安静とはいっても、軽く外を散歩する程度は問題ありません。また、術後3日後と10日後に経過観察のための通院をお願いしています。
去勢・避妊手術の流れ
手術の流れ

全身麻酔を施し、オスであれば精巣を、メスであれば子宮と卵巣を切除します。
オスの場合20~30分、メスの場合は30~40分で手術は終了します。
去勢・避妊手術の費用
ワンちゃんの去勢手術 | 19,360円〜35,000円(体重で変動) |
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ワンちゃんの避妊手術 | 30,550円〜50,000円(体重で変動) |
ネコちゃんの去勢手術 | 15,270円 |
ネコちゃんの避妊手術 | 25,460円 |
※上記はすべて税込表示です。
※原則妊娠時に避妊手術を行う場合は5,000円が加算されます。
軟部外科
軟部外科とは、神経外科や整形外科の領域を除く、ほぼ全ての組織の外科手術に対応する診療科です。軟部外科では、各臓器にできる腫瘍や各種ヘルニア、結石の摘出、外傷の手術などの治療を行います。診療の範囲が非常に広いため、豊富な知識と優れた知識が必要です。当院では、レントゲンや超音波検査、血液検査などで不調の原因を正確に突き止め、専門的な治療・手術でワンちゃんやネコちゃんの健康を取り戻すことに努めております。
対応できる病気
- 尿道結石
- 尿管結石
- 呼吸器や消化器の疾患全般
- 皮膚疾患
- 腫瘍
- 短頭種気道症候群
- 横隔膜ヘルニア
- 会陰ヘルニア
- 消化管閉塞
整形外科
整形外科とは、骨や関節、腱、じん帯など運動に使用する器官の診察や検査・治療を行います。ワンちゃん・ネコちゃんが元気に走り回るには、運動器官の健康管理が重要です。
骨や関節の病気は、不慮の事故による骨折だけではありません。突然、前後いずれかの脚に力が入らなくなったり、立てなくなったりする場合もあるのです。当院にはレントゲンがございますので、骨や関節の異常を速やかに発見できます。見た目だけで病気の程度や種類を判断することは難しいため、歩き方や座り方に違和感がある場合は早めの受診がおすすめです。
対応できる病気
- 骨折
- 脱臼
- 靭帯断裂